コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷
丸ノ内線の南阿佐ケ谷駅から徒歩2分で
整体をメインに行う整骨院
バランス・ラボ整骨院の新藤公一です。
洋服を切る時に肩・腕が痛い
肩が痛くて上がらない!
横向きで寝ると肩が痛い!
腕を動かすだけで、肩が痛い!
こんな状態になると不安になりますね。
四十肩・五十肩になってしまったのか?
焦っても慌てても、なんの解決にも
なりませんので、まずは正しく
四十肩・五十肩について知ることが
大切です。
四十肩・五十肩とは?
四十肩・五十肩とは、40代〜50代を中心に
多く見られる肩の痛みや動かしにくさ
を特徴とした状態で、正式には
「肩関節周囲炎」と呼ばれる状態です。
この状況に陥るケースには
個人差がありまして、肩の動かしにくさから
始まるケースや
ある日突然、腫れ上がったのかと思うほど
肩関節に激痛が発生してしまうケース
個人差が強く出る状態です。
状況が進行・悪化することで
関節そのものが固まってしまうことで
凍結肩(フローズン・ショルダー)
と呼ばれる状況に発展することがあります。
凍結肩になってしまうと大半が改善まで
長期間を要するケースが多く見られます。
四十肩・五十肩発生のメカニズム
肩関節はその構造的に複雑な関節で
人体での関節では最も大きく可動する関節
そのため、顎関節と並び最も脱臼を発生
しやすい関節でもあります。
肩を動かす時
筋肉と連動して動く骨は3つあり
上腕骨・鎖骨・肩甲骨のどの骨の動きが
失われても上がらなくなってしまいます。
この3つの骨はそれぞれ関節が存在し
・肩甲上腕関節
・胸鎖関節(胸骨とのつながり)
・肩鎖関節
これらの関節すべての動きが確保される
ことで肩関節の動きは成り立っています。
逆説的に申し上げると
四十肩・五十肩はいずれかの関節で
なんらかの理由により関節炎が発生する
ことで起きると想像できます。
個人的な意見で申し上げると
四十肩・五十肩の改善ポイントで最も
重視しているのは、鎖骨の動きで
胸鎖関節と肩鎖関節の動きを改善する
ことで四十肩・五十肩を改善に導きやすく
なると感じています。
肩関節のお話を少し詳しくすると
大きな意味合いでの肩関節
専門的には
狭義の肩関節と言われる関節は
「肩甲上腕関節」と呼ばれる関節
狭義=狭い意義と言う意味です。
広義の肩関節と言われる関節は
・肩甲上腕関節
・胸鎖関節
・肩鎖関節
を言っています。
出典:J-Stage https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/
肩関節って1つの関節じゃないの?
疑問を抱きますよね。
狭い意味では
1つなんですが、腕を上げる際に
鎖骨と肩甲骨も一緒に動かないと
完全に腕を真上まで上げる動作が
出来ないんです。
この鎖骨と肩甲骨の動きが
四十肩・五十肩に重要なポイントに
なってくると考えています。
個人的な経験上
この鎖骨と肩甲骨の動きの状態を
注意深く観察し
比較的に
鎖骨と肩甲骨の動きがあるケース
ですと早い期間で改善出来ることが
可能なことが多い。
鎖骨と肩甲骨の動きが少ないケース
ですと改善出来るまでの期間が
長期化してしまうケースが多い。
個人差がとても大きいとも言えます。
改善するまでに時間がかかる理由
四十肩・五十肩は慢性症状であり
四十肩・五十肩が起こった理由が複数
考えられます。
・肩を動かさない日常生活=運動不足
・筋膜や関節の柔軟性低下
・肩や背中周辺の深層筋が緊張
そのうち治るだろうと放置したことで
関節周囲の軟部組織が異常緊張を起こす
専門的には、関節拘縮(かんせつこうしゅく)
の状態に陥ってしまっている。
固まってしまっている肩の動きを回復
させる為には、三箇所ある関節
肩鎖関節・胸鎖関節・肩甲上腕関節
それぞれの動きの改善が求められる。
肩関節を完全に安静状態に保つのが
難しい関節でもあります。
四十肩・五十肩のセルフケアとは?
ポイント1
強い痛みが出ている間はカラダを
温める、動かすなどは基本的に避ける
炎症が強く出ている可能性がありますので
血行促進してしまうことで
炎症症状が増大する可能性が高まる
痛みも増大。
ポイント2
無理に痛い動きをしないで
まずは安静を保つようにする。
特に寝る時などは、脇の下にタオルを
使うなどで、肩関節の安静を保ちます。
ポイント3
ジッとしていても痛みがない場合は
肩を痛くない範囲でゆっくりと動かす。
その際に、鎖骨を少し押さえ気味に
しながら動かす。
ポイント4
鎖骨・肩甲骨を動かす運動を積極的に
行い、腕や肩そのものを上げる動作は
避けるようにする。
ポイント5
振り子運動の実践
(コッドマン体操)
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
1989年 東京都中野区内整骨院勤務
1998年 東京都杉並区内整骨院 分院長勤務
2017年 東京都杉並区阿佐ヶ谷で
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
代表取締役
株式会社カラダ・リバランス