コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
気持ちよく寝ている時に
一気に目が覚めるほどの苦痛に
襲われて、不快な思いをする
筋肉のつる現象。
とても痛くて不快なものですね。
気温が低くなる冬場に起こるのが
多いのですが
暑い夏場でも、エアコンでの冷え
でしばしば発生することが
多いのも事実です。
こむら返り=足のつり
すなわち、筋肉のけいれんが起こる
冬の気温低下と空気の乾燥から
頻繁に起こりやすいとされる状態です。
原因 その1:冷えと水分不足
身体の殆どは水分で出来ていることは
ご存知の通りだと思います。
水分の中にも「イオン」と呼ばれる
物質が存在して
・カリウムイオン
・ナトリウムイオン
この2種類が存在していて
バランスよく保たれていることで
身体のあらゆる部分が正常に機能。
このイオンバランスが何かが理由で
バランスを崩すことで
こむら返り=筋肉のつり=ケイレン
が自らの意思ではなく起きてしまう。
そのバランスを崩す原因で
多いのが冷えからの血行不良。
水分不足もイオンバランスを崩す
原因とされています。
原因 その2:筋肉疲労によるもの
運動や日常動作、仕事などで
筋肉を過度に使用し、筋肉に疲労物質
が蓄積し、その疲労物質が筋肉中に
残留してしまうことで
筋肉に硬さを残すようになります。
よく言う「筋肉疲労」の状態です。
筋肉内部にも血管が存在し
筋肉に硬さを残すことで、十分な
血流が確保されないことがあります。
ご承知の通り、血液で栄養や酸素を
運んでいる訳ですから
疲労状態にある筋肉の回復に必要な
栄養や酸素が送られない状態に
陥ってしまう。
いわば「酸欠」のような状態が
筋肉内に発生。
そこでこむら返り=筋肉のつりが
発生してしまいます。
過度の運動で筋肉許容量を超えて
動こうとした時に、筋肉のつりが
止まらなくなり動けなくなる。
筋肉の限界を迎えてしまうことで
起こることもあります。
こむら返り=筋肉のつり
このポイントは
筋肉の硬さ=緊張と密接な関係が
あることです。
筋肉が硬くなってしまう様々な原因
これとこむら返り=筋肉のつりは
密接に関係している。
例えば、筋肉を日常的に使っていて
ストレッチや柔軟体操などで
使った筋肉を十分ケア出来ていない
状態を続けること。
あきらかに筋肉には良くない状態
だとわかると思います。
筋肉の緊張を解いて、血行促進する
ことが筋肉の回復に繋げる。
その回復が遅れることで
筋肉が慢性的な疲労状態=コっている
状態となってしまいます。
この状態はしばしば
睡眠不足=寝不足でも起こっています。
寝ている時になぜ?つる?
睡眠時に身体は
体温・血圧・呼吸・心拍
などが低下します。
それに伴い、血流も低下。
要するに、寝ている時は体温も低く
血流も低下するので
疲労状態にある筋肉には
とても過酷な状態だと言えます。
回復のために多くの酸素と栄養が
必要なのに、寝ている時は
血流低下してることで得られず
筋肉にケイレン=つり
が起きやすくなってしまう。
このような状況が睡眠中に起こって
いて、寝ている時に発生しやすい。
運動や労働で筋肉を酷使し
その後、筋肉の緊張を十分緩和させる
ようなストレッチや柔軟体操を
行わないと、筋肉疲労を残してしまう
必要なセルフケアと言えるでしょう。
危険なサインとしての「つり」
これは
冷えと水分不足につながる内容で
冷えで申し上げると正常に行われない
神経伝達でも、筋肉の冷えを発生
することがあります。
坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニア
腰椎脊柱管狭窄症で、足への神経伝達
が乏しくなり、足先や足首、ふくらはぎ
などにしばしば、冷えた状態に陥る
ことが起こり得ます。
正常に神経伝達が行われないことで
血流にも影響が出てしまったりします。
時として
糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞などの
心疾患の前兆、過度の脱水でも
筋肉のつり=ケイレンが発生すること
があります。
あまり頻繁に筋肉のつりが出る場合は
しっかりと診察・検査を受けることを
強くおすすめします。
出典:NHK https://www.nhk.or.jp/
筋肉のつりは、ところ構わず発生する
身体を動かす筋肉=筋骨格系と言いますが
多くの筋肉は皮膚に近い場所にある
浅層筋と、比較的骨に近い場所にある
深層筋とで区別されます。
浅層筋は日常的に身体を動かす際に
動きのある筋肉で、深層筋は骨格を支える
際に常に機能している筋肉と説明できます。
深層筋は、別名で体幹・インナーマッスル
などとも呼ばれて、最近注目される筋肉。
イメージとして、浅層筋がつりを発生
しそうな感じもしますが
深層筋も同じ筋肉で、おなじように
つりを発生します。
浅層筋でのケイレン=つりは比較的
短時間で収まるのですが
深層筋でのケイレン=つりは
簡単に伸ばしたり出来ない深いところに
ある筋肉なので、長時間ケイレンが
継続して、とても苦痛なものです。
筋肉のつりへの対策
・定期的な柔軟体操・ストレッチ
・十分な水分摂取
・筋肉を使わなかった日に
十分と入浴で血行促進をする
・カリウムを多く含む食材を摂る
柔軟体操やストレッチを習慣にする
のはとても難しいことなんですが
ポイントとしては、無理せずに
続けられる程度で行うことです。
筋肉を一度にたくさん伸ばしても
効果は得られず、繰り返しじっくり
伸ばしていくことで、筋肉の柔軟性が
得られるようになります。
水分も一度に多く摂らずに
少量をこまめな頻度で摂ることが
ポイントで、水を摂るのが1番です。
筋肉を使うとある程度、筋肉組織が
尿によって排泄されます。
筋肉の1部でもある、ミオグロビン
と呼ばれる物質。
これを効率よく排泄することで
筋肉に疲労回復を促すことが望めます。
多く動いた、運動をした。
筋肉をたくさん使った後に身体を
温めると筋肉痛を更に強くしてしまう
可能性があります。
できるだけ、当日は入浴を軽めにする
方が筋肉痛を回避出来ます。
筋肉をあまり使わなかった日
運動しない日などに、温めで入浴する
ことで深部まで温まり、血行促進に
繋がります。
ナトリウムはご存知の通り
塩化ナトリウム
生理食塩水などで
汗としての主成分でもあります。
水と塩と言えばわかりやすいですね。
大量に発汗してナトリウムが不足
することでカリウムが補うように
なっています。
実際に発汗していなくても
身体は常に体温調節を行うために
わずかながらにも発汗しています。
これを不感蒸泄
(ふかんじょうせつ)といいます。
水や塩は日常的に摂取しますが
カリウムは意識して摂取しないと
不足がちになるので
カリウムを多く含む食材を
摂ることで筋肉のつり=ケイレンを
回避しやすくなります。
ほうれん草・にんじん・バナナ
イモ類・大豆・昆布・ひじきなどが
その代表的な食材になります。
セルフケア・自分ではどうにも難しい
とお考えの場合は、当院にご相談ください。
出典:健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/index.html
e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/
J-STAGE https://www.stage.jst.go.jp/browse/-char/ja
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
1989年 東京都中野区内整骨院勤務
1998年 東京都杉並区内整骨院 分院長勤務
2017年 東京都杉並区阿佐ヶ谷で
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
代表取締役
株式会社カラダ・リバランス