コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
最近、骨盤矯正と言うのは流行なんでしょう
整体で骨盤矯正をメインに行っている所も
非常に多いので、いまや整体の代名詞とも
いえるのが骨盤矯正ですね。
「ダイエット効果がある」とメディアで
流れたりすることから有名になったんだろう
と思います。
整体ダイエットや骨盤矯正で姿勢を美しく
するなど、美容目的の骨盤矯正が人気に
なっているようですね。
骨盤矯正ベルトや骨盤矯正下着なども
存在するようですが。
残念ながら、ダイエットの専門家ではなく
体の改善を目的とした施術の専門家なので
ダイエットに興味のある方は、これ以上読んでも
興味が沸かないと思いますので、ここまでに
しておいて下さい。
身体でなぜ、骨盤の状態が重要視されるか?
シンプルに骨盤は人間の骨格の中で1番大きな
骨になり、3つの骨で形成されています。
左右の腸骨・背骨の一部の仙骨(仙椎)。
骨盤内部には、重要な内臓も収まっています。
特に女性では、腸や生殖器(子宮・卵巣)と
日常のコンディションに影響するような
内臓があります。腸では便秘症なんかにも
関係してますし、生殖器では生理痛や腹痛
冷え性にも関係します。
骨格ですと、脊柱(背骨)の土台となるのが
骨盤で家で言えば「基礎」になります。
骨盤を作る3つの骨
左右の腸骨と仙骨(仙椎)、これらはお腹側では
恥骨結合と呼ばれる軟骨で繋がり
背中側は仙腸関節(せんちょうかんせつ)と
呼ばれるところで繋がっています。
(解剖学的に仙腸関節は関節ではないと
される専門家の先生もいらっしゃると思います)
この仙腸関節に僅かな「ズレ」が生じることで
骨盤の歪みが発生すると考えられています。
基礎のゆがみが生じれば、上に立つ家も傾く
その理屈で身体の歪みが生じてくるので
骨盤矯正が必要とされています。
左右の足の長さの違い、左右の肩の高さの違い。
骨盤矯正を行うことで改善が見られるケースが
あるので矯正が必要と考える方法です。
当院で行う骨盤矯正は
カイロプラクティックの方法の
1つを用いて行う矯正方法で
出来るだけ身体に負担なく矯正を
行う方法で音が鳴るような手段は
用いていません。
20年以上前は、そういう方法を用いるのが
一般的でしたが、今では理論も変化しています。
カイロプラクティックの方法での基本は
手技で行う矯正と矯正専用のベッド
(カイロプラクティックではベッドと呼ばず
「テーブル」と呼んでいます)
を使う、2種類の方法での矯正。
少数派になるとは思いますが、ブロックと言う
専門のものを使って、うつぶせになったまま
ブロックを入れ呼吸の動きに合わせて
骨盤のクセを取っていく矯正方法もあります。
骨盤矯正は痛い?
「矯正」と聞くと痛いイメージがありますが
そもそも痛みがあるような状態で痛い施術を行う
こんなことは通常しません。
人間の筋肉の力はすごいもので
緊張してしまうと骨が動くことは
まずありません。
例えば
関節の脱臼を整復(元に戻す)を行う際に
1番注意するべきことは、痛みと緊張なんです。
人間の身体は不思議で面白いんですが
異常な位置にあると
正常な位置に戻そうとする時
無理なく戻せるようになっています。
脱臼を整復する時もそうですし
身体の歪みを矯正するのも
元に戻すのはそれほど力はいらないんです。
骨格が元に戻ろうとする回復力が
正常に作用しているとも言えます。
結論から申し上げると
当院では、痛みがある矯正を
行うことはありません。
関節の脱臼・骨格矯正でも
骨の位置はすぐに元に戻ります。
ポイントとなるのは
生態として筋肉の位置を記憶していて
脱臼では痛いことによる筋肉の緊張
骨格の歪みでは、長い期間で
ゆっくり歪みを生じている関係で
正常ではない位置を筋肉が記憶して
しまっている。
骨盤矯正をはじめとする
カイロプラクティックを用いて
骨格の歪みを矯正しても
まるで「形状記憶」のように
筋肉が正しくない位置を記憶して
しまっているので、元に戻る作用が
働いてしまいます。
1回矯正しただけでは、骨格的な位置を
正しい位置に補正出来たとしても
骨格は筋肉で動くものですから
早期に正しい位置へと導くことが
難しくなってしまっています。
骨盤矯正・骨格矯正を行う必要のある
状態で不具合を発生している場合
短期間で起こったものではなく
異常な状態を起こすに至るまでに
長い期間、歪んだ状態が徐々に進行
していたことになります。
長い期間であれば、あるほどに
筋肉の記憶はしっかりと根付いて
しまい、再記憶させる時間を要する。
1回矯正しただけでは
元通りにならない理由になります。
筋肉に「正常な位置」を再記憶させる
繰り返しの矯正をすることで
筋肉に変化=再記憶が行われる
骨盤矯正・骨格矯正の最大の効果は
この点にあります。
関節脱臼では
関節を包む「関節包」と呼ばれる膜が
関節が簡単に外れないように
守っていると言っていいと思います。
その膜が破れるほどの強い力が
関節にかかり、関節の一方が膜を
破り、関節包の外側にでてしまう状態
これを関節脱臼と言います。
関節脱臼では、関節を正しく固定し
破れた膜が修復されるようにする。
膜が修復されないと、再脱臼の原因
ともなります。
関節にもよりますが、最短でも
3週間の固定期間が求められます。
関節脱臼のような急性のケガでは
最低3週間の固定期間が求められますが
身体の歪みや骨盤の歪みは
慢性的に歪みが生じるものなので
正しい位置へと矯正し、再記憶まで
導くためには、早期に改善すること
難しく、ある程度の期間が必要と
なってきます。
なぜ、骨盤矯正が必要なのか?
人間は本能的に
身体を守ろうとする反射と呼ばれる
動きが存在しています。
火傷しそうな熱いものに触れた時
意思とは別にサッと動きます。
身体の痛みに対して
自然と痛みが出ない姿勢を取る
専門的に疼痛回避運動とも言います。
腰痛でツラいとカラダが自然と
曲がってしまう。
首が痛いと痛くない姿勢を取る。
できるだけ痛くないようにしようと
自分の意思とは別にそうした姿勢を
取るのは本能的なものなんです。
骨盤・骨格の歪みも同じように
無意識に楽な姿勢を筋肉が自然と
緊張してしまうことで
バランスを取っていくようになり
長く腰痛を我慢していたり
不調な状態を長期間
無自覚で過ごしていることで
具が見が生じてしまいます。
自らのカラダをある程度
もとに戻す機能が備わっていて
専門的には
自家強制力・応変率などと呼び
一定のレベルであれば
自然と元に戻っていきます。
その一定のレベル以上に歪みが
起こってしまうと
自ら元に戻れないレベルの歪みが
生じてしまう。
比較的軽度の歪みであれば
カラダを動かいた時に
ポキっと音がなったりする。
これは自然と歪んでいた骨が元に
戻る時に音がなります。
特に骨同士が衝突して音がなるもの
ではないので安心してください。
全てが自然と元通りになるほどの
機能を人間の回復力はなく
大きく歪みが出る
もしくは長期間歪みが出ていると
なると自ら元通りにするのは
難しくなってしまい
場合によっては骨格・骨盤矯正で
元通りにするということが
必要になるケースもあります。
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
中野区内整骨院勤務 10年
杉並区内整骨院 分院長勤務 20年
2017年11月に杉並区阿佐谷南に
バランス・ラボ整骨院
バランス・ラボ整体院を開院