コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行っている
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
めまいに悩む御本人からすると
この症状はとてもツラく、頭を動かす
姿勢を変えるなどのちょっとした動きで
めまいが発生して頭痛や気持ち悪さ
気分が悪くなり動けなくなってしまう。
ぐるぐると回転している感覚に襲われるので
このまま良くないのでは?
そんな恐怖や不安感に襲われる
ケースもあります。
どうにか良くしたいと思っても
具体的な改善方法もなく
多くは耳鼻咽喉科で診察を受けても
病名・症状名は特定されたとしても
具体的な治療方法が存在しないのが現実で
とてもやるせない気持ちになると思います。
本編では、良くならないめまいを伴う首のつらさ
肩のつらさで悩み、実際に当院に来院され
原因不明のめまいが改善に
至った内容もお知らせしたいと思います。
めまいの判断には
病院での診察・検査を
しっかりと受けて頂くことがとても大切なこと
になりますので
この点だけは強くオススメします。
良性発作性頭位めまい症
この名称をよく読んでいただきたい。
症状名は
その状態を表す名称で成り立っているもので
病名としてではなく
その「状態」を表しています。
◯◯症・症候群は繰り返し申し上げますが
病名ではありません。
良性=悪性ではない
発作性=突然、起きる
この2点を踏まえれば
重度な状態ではなく
緊急を要する状況ではないと判断出来ますし
めまいの症状を呈するケースでは
時に、脳や血圧などに直接関係する
緊急を要するケースもあるので
めまいに関しては慎重に判断されるべき
症状の1つとされています。
頭の位置を動かすとめまいが起きる
良性発作性頭位めまい症は
めまいが起こる点から「平衡感覚」
に深く関係していることがわかります。
三半規管・蝸牛・前庭(耳石器)などの
器官が耳の奥に存在していて
小脳との脳神経のやり取りを行うことで
人間の平衡感覚は保たれています。
この器官内の一部でもある前庭(耳石器)
の内部にある耳石(じせき)の位置異常が
原因として良性発作性頭位めまい症が発症する
と考えられています。
頭位めまい症では、この耳石が自然と元通りに
なる割合が高く、重症化しないケースが
ほとんどだと考えられることから
良性と表現されると
個人的に解釈しています。
出典:J-Stage https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
具体的な改善方法がない?
これまで当院で対応させていただいた
複数のケース=症例で申し上げると
耳鼻咽喉科で頭位めまい症と判断されて
どうにも日常的なめまいが起こることで
著しく生活が制限されてしまう悩みを
抱えていらっしゃるケース。
不調な時は、寝返りをうつだけでも
回転性めまいが起こってしまい
本当に休まるときがないと訴えるケース。
日常的にめまいが発生する強さから
つい首や肩に意識的に力が入って
首の強い緊張、眼精疲労、肩こりなど
が認められます。
このケースの場合、改善出来ていない期間
が長期間に及んだことで
改善には長期間を要しましたが
丁寧に首の緊張や肩こりを起こしている
筋肉の質を改善することをし
今では、軽快に生活が送れるような
レベルまで回復するに至っています。
眼精疲労から始まる首の緊張
こちらも個人的な意見になりますが
良性発作性頭位めまい症と判断された複数
のケースで、最も多く認められるのが
強い首の緊張で、後頭部から左右の耳まで
筋緊張が認められます。
眼精疲労による頭痛も感じやすく
軽度の寝違えを繰り返すことも
多く認められます。
耳の裏側に平衡感覚の器官が位置していて
その周辺の筋緊張が慢性的に起こって
しまうことで、内耳への血液循環が1部
滞ることでの「感覚異常」となってしまう。
そんな印象を強く受けます。
首の骨=頚椎の動きも大切
少し専門的な話になりますが
首=頚椎は7つの骨(椎体)からなるもので
そのうち、首の動きにもっとも関係するのは
下部頚椎とされる第5~第7頚椎とされています。
しっかりと首が動くことで、特に首の異常を
感じにくい特徴があります。
原因不明のめまいで悩まれるケースで
多く認められるのが、上部頚椎とされる
第1~第4頚椎。この動きに問題が生じている
割合が高く認められます。
第1頚椎=環椎
第2頚椎=軸椎
といった別名が存在する場所
第1頚椎〜第2頚椎には別の名称があり
環椎(かんつい)と言って椎体(骨)が
輪の形状をしており
第2頚椎の軸椎(じくつい)の軸の周辺を
回転するように動くと考えられています。
この動きが1部制限されることで
後頭部の筋緊張を起こしやすくなって
しまうことが多いとされます。
まとめ
残念ながら、めまいに関する具体的な
対処法・治療法が現実的には存在しません。
メニエール病
良性発作性頭位めまい症
これらでは、診察検査を受ける必要は
ありますが、具体的な治療方法がなく
めまいに悩むケースでは、どうしていいか?
わからなくなってしまいます。
特に、頭位めまい症では一時的なものとして
解釈されてしまうことも多く、自然に治る
だろうとなってしまう。
実際には、めまいを発作的に何度も繰り返し
苦しい思いをされているケースも多いのが
現実だと感じております。
仕事では、パソコン業務が当たり前となり
日常生活ではスマホを頻繁に見る。
この影響で眼精疲労が無自覚に蓄積して
しまい、結果として首のコリ・肩こりなど
比較的軽視しがちな前兆の積み重ねから
めまいに至ってしまう。
首のコリ・肩こりなどは
たかがコリだと思ってしまいがちですが
よく言われる「風邪は万病の元」と同じで
コリもその先に起こり得る症状の前兆とも
捉えることが出来ます。
当院では、首や肩のこりの改善から
頚椎、胸椎、腰椎、骨盤まで全体的な
骨格バランスをしっかりと見て
筋肉バランスと骨格バランスの両方向から
改善するアプローチを行っております。
出典:NHK https://www.nhk.or.jp/
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/index.html
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
1989年 東京都中野区内整骨院勤務
1998年 東京都杉並区内整骨院 分院長勤務
2017年 東京都杉並区阿佐ヶ谷で
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
代表取締役
株式会社カラダ・リバランス