コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
腰痛での悩んでいると伝えても
身近な方々はあまり同情して貰えない経験がありまして
痛い本人はとにかく辛い。この痛みとツラさは経験しないと
わからないものです。
そうなんです、痛みは感覚で的確に伝えることが難しい。
同情してもらいたい訳では無いですよね。
「疲れてるからでしょ?」
「無理してるからでしょ?不摂生だよ」
「歳のせいじゃないの?!」
こんな冷たい返事が返ってきます。
感覚を正確に伝えることが出来ないのがもどかしいですが
同様の経験としても、その感覚が一致するか?は
正直、疑問なところでもあります。
腰痛についての解説ですが、今回は慢性的な腰痛での
内容ですので、急性腰痛=ギックリ腰や足のしびれを
伴うような腰痛の改善方法ではないのでご注意ください。
積極的に歩くようにする。
腰痛と言えども、痛みを発しているのは筋肉です。
筋肉の基本的な動きは収縮と弛緩、固くなったり緩んだり
の運動で収縮=緊張した状態を緩める為には
筋肉に刺激=動きをつけてあげることが最も効果的。
筋肉の内部にも血管があって、その血管は筋肉が
伸びたり縮んだりすることで血行が促進される。
筋肉に運ばれる血液によって、酸素や栄養が行き渡り
戻る時に二酸化炭素と老廃物を運んでくれます。
このことを一言で「新陳代謝」といいます。
歩くことで、腰周辺の新陳代謝を高めることが
慢性的な腰痛に最も適する運動だと言えます。
座る場所と姿勢に注意
腰痛の場合、ソファなどのカラダが沈むような場所に
座ると良くありません。
ギックリ腰を起こした方に必ず注意することですが
ソファなどに座らないようにと。
可能な限り、座る場合にはいい姿勢で固めの椅子に
座ることをオススメします。
床に座るのは、返って腰には負担になるので
避けましょう。正座で座るということでしたら
腰への負担は軽減されますが、足もシビレてきて
立ち上がる際に負担になりますね。
寝具は固めがオススメ
腰痛の場合、ベッドでの寝起きが1番負担軽減に
なるのですが、マットレスはカラダが沈まない程度の
適度な硬さが腰への負担を軽減させます。
好みもあると思いますが、個人的には
カラダが沈んでしまうほどの柔らかいマットレス
では、寝ても逆に疲れてしまうようです。
人間のカラダで1番重さがあるのが、腰周辺で
腰が「くの字」になるのを避けるほうが
寝る際に腰への負担が少ないとされます。
腰痛の方にオススメするのが
腰でもどちらか強く痛む側を上にして
横向きになる。同時にクッションやまくらを
両膝の間に挟んでおくと、負担軽減になります。
温める・冷やすはケースバイケース
腰痛の場合
急性期は冷やし、慢性期では温めるという基本があり
多くのケースに対応したプロであれば
その判断が出来ますが、ご自分で判断されるのが
難しいケースも多々あります。
慢性的な腰痛では、強く痛みを感じる際には
冷湿布を貼ったり、入浴などで長湯を避けるなど
その痛みの度合で判断されるといいでしょう。
慢性腰痛と言っても、時に腰周辺の筋肉に炎症が
起こってしまっている可能性も考えられます。
「いつもどおりの痛み」であれば、温めても
問題ありません。
(ホントはいつもどおりの痛みもあっては
良くないと思うのですが・・・)
入浴にも注意して頂きたいのが、長風呂は
体力を消耗すると覚えておいて頂きたいです。
入浴は運動と同じで多く、長くすればいいと
言うものでもないですし、腰痛を回復させたい
意味での入浴でしたら、体力をできるだけ
回復に向けたいので長風呂は避けたほうが無難です。
十分な睡眠時間と休養はマスト
慢性的に腰痛を抱えていると
当然ですが痛いわけです、この痛みは体力を奪い
疲労を助長します。
できるだけ、カラダで感じる痛みを解消すること
がベストなのですが、慢性的な腰痛だと
一朝一夕に改善させるのも難しい現実があります。
それでも、人間のカラダには生理的に回復する力
自然治癒力や応変率ともいいますが
カラダを休ませることで回復します。
不幸にも病気で入院を余儀なくされるケースでは
強制的に休養を取ってもらうことで
回復力を最大限引き出す意味合いがあると
個人的には思っています。
腰痛は「持病」とおっしゃる方が多いように
慢性腰痛の割合が高いものです。
風邪と同じように、腰痛も前兆と考えれば
腰椎脊柱管狭窄症の前兆と捉えられる状態と
いえますし、腰痛が悪化して坐骨神経痛と呼ばれる
お尻の奥に痛みと足のシビレ、痛みを起こす
状態へと発展するケースは多々見受けられます。
坐骨神経痛=梨状筋症候群はとてもつらい状態で
じっとしてても痛みが収まりません。
脅かすつもりは一切ないんですが
本当に辛い痛みなので、腰痛のうちに早めの改善
これは、風邪の際にも必ず語られますね。
風邪は万病の元と言われるのと同じだと
個人的には考えます。
出典:NHK健康チャンネル
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
中野区内整骨院勤務 10年
杉並区内整骨院 分院長勤務 20年
2017年11月に杉並区阿佐谷南に
バランス・ラボ整骨院
バランス・ラボ整体院を開院