コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
疲れから出てくる腰の痛みに悩む
ケースも多いと思います。
これまでの経験から、多くの腰痛に対応して
様々なケースを対応してきたので
その経験から、疲労性腰痛はなぜ起きるのか?
対処法までコラムにして、少しでも腰痛に
お悩みのあなたに改善のヒントになれば
嬉しく思います。
治療する立場から
自分自身でもそうですし、同業の先生方にも
腰痛を発生してるケースは多く存在します。
それくらいに世の中には、腰痛を経験する
ケースが多いということでしょう。
短絡的に「運動不足!」というのは
とてもシンプルですし、腰痛改善のセルフケア
として、1歩でも前に進むことも大切なことです。
疲れ・ストレスからの腰痛
人間の体は不思議なもので腰が弱いから
必ず腰痛を起こすものでもないようです。
過去にとてもツラい状態で来院し
その後、戻らないようにとメンテナンスとして
通院してくださり、5年・10年のお付き合い
という患者様も珍しくありません。
ツラい状態で来院された患者様の中には
腰痛で大変な思いをされた方もいらっしゃり
仕事や生活の中で多忙を極めていたケース
これは、どうしてもその人ぞれぞれの
弱い部分に症状を表すような印象があります。
腰痛に陥りやすい方もいらっしゃれば
首から肩に症状が出やすい方もいらっしゃる
疲れの回復、ストレスを解消するなど
上手にご自身の状態を把握することも
大切なことだと感じています。
疲れ・ストレスからの腰痛の場合
最も注意するべきは、意外かと思いますが
睡眠不足だと個人的な見解があります。
外部刺激は一時的な効果
疲労性腰痛でどうにか疲労を回復しようと
多くのことを試されると思います。
・腰を温めて血行を促進しよう
・凝り固まった腰の筋肉をほぐしてもらう
・冷感・温感湿布で腰痛を緩和しよう
・サウナに行き、リフレッシュしよう
・運動不足だから、ウォーキングをして
体を動かそう。
これらの行動が誤っている訳ではなく
腰痛に悩む多くの方が好んで取る行動。
これも腰痛のセルフケアとして
正しい方法だと思います。
ポイントとして置きたいのは
これら外部刺激が効果的だというのは
十分な体力・回復力があること。
外部刺激では、疲労を回復させる効果
は一切なく、回復力を高める刺激です。
疲れすぎていて、体力もない状態では
サウナに入ることも
無理にウォーキングをすることも
危険な行動になってしまいます。
疲労回復には睡眠が重要
人間が回復する為に最も必要とされる
回復力を最大限高めるためには
カラダを休める以外にありません。
休まる最も大切な時間は睡眠時間。
多くの事情があって
睡眠時間を削ってまで、仕事や作業を
しなければならないケースも多くあると
思います。
事情はそれぞれだと思います。
短期的、すなわち一定期間多忙で過ごす
のは問題ないと思いますが
出口の見えない多忙な時期を睡眠不足で
過ごすとなると、回復に必要となる
十分な休息が取れないということになり
疲労が改善に回復することなく
蓄積されていく。
この繰り返しで、疲労性腰痛に陥るケース
は疲労性腰痛から、慢性腰痛となり
脅かすつもりはありませんが
坐骨神経痛のような慢性的な状態に
陥ることもめずらしくありません
疲労性腰痛の原因
・姿勢の悪さ
・筋力不足=運動不足
・同じ作業・動作の繰り返し
・ストレス
姿勢の悪さ
こんな逸話があります。
長距離移動をする際に、正しい姿勢で
しっかりと座っての移動。
楽な姿勢を求め、こまめに姿勢を変え
好みの姿勢を取りながら移動
この両者が目的地に到着した際
どちらの方が疲労感が少なかったか?
実は正しい姿勢でしっかり座って
移動したケースが一番疲れなかった
そんな話があります。
姿勢に関しては、椅子選びも
重要になってきて、長時間座った姿勢
で仕事をするケースでは
より高価な椅子を選んで腰痛・肩こり
対策を行う考え方もあります。
筋力不足=運動不足
腰痛の場合、腰周辺の筋力が大切
と思われがちですが
実際に重要とされるのは
腹筋と体幹を支える筋力です。
腹筋は、腰前面にあり腹圧を高める
機能で腰を安定させることで
腰痛予防となります。
体幹の筋力は、俗に言う
インナーマッスルと呼ばれる
背骨のそばに存在して、腰を芯から
支え、重力に反発する筋肉。
体幹の筋力は「抗重力筋」とも
言われています。
同じ作業・動作の繰り返し
特定の部位に負担を過度にかけ過ぎる
仕事だから仕方ないと思うでしょうが
これは腰のみならず、特定の部位を
酷使することで筋肉も骨も
破綻をきたすことは言うまでもなく
「疲労骨折」と呼ばれる骨折は
骨折の中でも固定期間が長くなり
骨癒合すなわち回復が単純な骨折と
比較して、長くかかるケースが多い
ストレス
腰痛に関するストレスで解説すると
仕事や日常生活・動作の中で
腰に負担をかけることで、腰痛を
引き起こすすべての要因
これをストレスと言ってもいいでしょう。
外的要因で言えば、作業・労働になり
内的要因としては、感情や想いに及ぶ
ことになってしまう。
特に内的要因での想定ができない
難しさがあります。
まとめ
首や肩こりと腰痛は無関係
そんな見解もありますが
首周辺の筋肉の緊張
肩こりや背中の緊張から
腰痛になることもあります。
首から肩、背中から腰には
連続性のある筋肉が存在。
首から肩、背中に存在する
筋肉の柔軟性が失われると
腰痛に繋がったりします。
これも筋肉の緊張=疲労と考えて
差し支えないと思います。
腰痛だから、腰にポイントを絞り
改善を行っても結果が得られない
そんなケースでは、腰以外の原因を
探ってみるアプローチが必要だと
考えています。
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
1989年 東京都中野区内整骨院勤務
1998年 東京都杉並区内整骨院 分院長勤務
2017年 東京都杉並区阿佐ヶ谷で
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
代表取締役
株式会社カラダ・リバランス