コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院
代表の新藤公一です。
正座に慣れていない人は
少し正座をしただけでも
足がシビレてきて
すぐに立てないことって
ありますよね?
自重で筋肉や血管が圧迫されて
一時的に血行不良になり
足がシビレてくるもの。
時間が経てば
すぐに血行が再開し、元通りになる
すべてのシビレが一瞬で良くなれば
こんなに嬉しいことはないですよね!
問題になるのが・・・
神経に問題があって起こる
足のシビレでこのシビレは痛みと
同時にシビレが起こります。
原因の多くは
神経の炎症=神経痛によるもの
シビレと一緒に痛くなる状態は
本当にツラいものです。
有名なのは
「坐骨神経痛」と呼ばれるもので
太ももやふくらはぎにシビレを
引き起こし、しかも痛い。
座ってても立っててもシビレて痛い
症状が強く出ているときは
横になって安静にしていても・・・
シビレと痛みが襲ってきます。
経験するとわかるんですが
これは本当にツラく
どうにもならないんです。
多くの場合
前兆は腰痛から始まってきます
腰痛は多くの場合、軽くお考えの
ケースが多く・・・
いつかは良くなる・・・と思い
休めば治る
冷えのせいだから、温めれば
そのうちきっと良くなる。
きっと忙しかったせいだろう
と自問自答してしまったりして
放置されることの多いのが
まさに腰痛なんです。
これは多くの方が同じように
考えてしまうものですので
ごくごく一般的なお考えです。
一度でも、腰痛で苦しんだ
経験のある方だけが
とても慎重になれるもので
経験が物語ってしまうと
言えるケースなんです。
気がつけば
ゆっくりと慢性化が進んで
出たり消えたりする腰痛が
完全には改善されず
症状が神経へと進んでいきます。
「神経圧迫」
難しい言葉で言うのですが
腰椎椎間板ヘルニアのように
飛び出した椎間板軟骨が神経に触れ
炎症を起こしてシビレと痛みを出す
これはMRI検査で明確に画像で判断
出来るものなんですが・・・
画像で判断できないようなケースは
「神経絞扼(こうやく)」と言い
簡単に言うと、筋肉の間を通る神経
を筋肉に何かしらのトラブルが起き
筋肉の間が狭くなり、神経を強く
挟み込むように圧迫して
神経炎を引き起こしてしまう。
摘むとか、握りしめるような状態を
「絞扼(こうやく)」と言います。
輪ゴムで指を強く締め付けたりする
ようなことを、子供の頃にやった
経験がある人も多いと思います(笑)
指先が紫色に変色してしまいますね
こういう状態が物理的に身体に対して
何もしていないのに・・・
神経や血管に引き起こすことを
「絞扼(こうやく)」と言っています。
筋肉のコンディションが良好で
柔軟性があり、力を入れると固くなり
力を抜くと柔らかくなる。
筋肉に柔軟性が保たれていれば
いい状態といえます。
力を抜いて、筋肉に間を通る
神経や血管に十分な隙間が保たれて
いる状態から
力を入れても抜いても・・・
筋肉が固く緊張したままの状態になる
神経や血管に十分な隙間が狭くなり
締め付けた状態になってしまう。
このようになると
神経や血管を傷つけてしまうことや
圧迫により炎症=傷つけてしまう
状態を引き起こしてしまう。
これが一般的に呼ばれる
足のシビレを引き起こす原因と
考えられています。
坐骨神経痛として有名な名称も
梨状筋症候群と呼ばれるのには
お尻にある梨状筋と呼ばれる筋肉
の間から太ももに向かって
走行している大腿神経。
この神経を締め付けていることで
炎症を引き起こすのだろうと
考えられているんです。
この痛みを出すケースには
坐骨神経痛のみならず
「腰椎椎間板ヘルニア」
「脊柱管狭窄症」
これらも似たような症状を認めます
似て非なるものではあるんですが
腰椎椎間板ヘルニアは
30歳〜50歳の男性に多いとされ
脊柱管狭窄症は
60歳〜80歳に多いとされるので
その発症年齢によって
判断されることの多いものです。
どちらも・・・
坐骨神経痛=梨状筋症候群としての
足のシビレと痛みが特徴。
余談ですが・・・
腰椎椎間板ヘルニアは
あまりの辛さに耐えられなくなり
手術を決断する人も多いと聞きます。
脊柱管狭窄症は
間欠性跛行(かんけつせいはこう)
間欠性=ときどき
跛行=異常歩行
と言う意味になります。
歩いている途中に腰が異様に
苦しくなり、前かがみになったり
座り込んだりすると
その苦しさが和らぎ
歩けるようになるんですが
それを繰り返すのが特徴的です。
出典:NHK健康チャンネル
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
中野区内整骨院勤務 10年
杉並区内整骨院 分院長勤務 20年
2017年11月に杉並区阿佐谷南に
バランス・ラボ整骨院
バランス・ラボ整体院を開院