コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行っている
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
年齢と共に骨や関節が変形を起こしてしまう
誰しも、歳を取りたくないと思う気持ちは同じ
特に腰椎脊柱管狭窄症の症状が顕著に出ている場合
長く歩けない=間欠性跛行(かんけつせいはこう)
となれば、遠い場所に出かけるのにも勇気を
振り絞って痛いのを我慢して出かける覚悟を決める。
この辛さは、実際になってみないとわからないもので
正直なところ、他の誰かに理解してもらうことは
不可能だと思います。
年齢による変形だと言われてしまうと
奈落の底に落とされた気持ちになるでしょう。
そもそも実年齢はご自身が痛いほど、理解されて
いますし、若返ることは不可能なんですから。
この腰椎脊柱管狭窄症での痛み
これは坐骨神経痛による痛みで、神経痛の中でも
耐え難い痛みを伴います。
30歳代〜50歳代に起こる腰椎椎間板ヘルニアに
伴う坐骨神経痛=梨状筋症候群の症状と
とても類似していて、中には長く歩けない状態
となる坐骨神経痛=梨状筋症候群もあります。
長く歩けない=間欠性跛行(かんけつせいはこう)
は腰椎脊柱管狭窄症の特有な症状とされていますが
実際には、30歳代〜50歳代に起こるケースもあります。
特に腰椎脊柱管狭窄症で多く見られる症状が
長く歩けない=間欠性跛行(かんけつせいはこう)
だということです。
出典:J-Stage https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
手術しか良くなる術はないのか?
こんな疑問を持って当然だと思います。
腰椎脊柱管とは、脊椎の中にある管のことを
いいますが、その管の内部が骨の変形
(カルシウム沈着)により、管が狭くなることを
「狭窄」と言っています。
物理的に脊柱管の内部が狭まった状態を拡げる
のは、手術以外に方法はないと考えます。
手術で脊柱管の内部が狭まった状態が拡がった。
その後、今まで悩んでいた
坐骨神経痛=梨状筋症候群の症状
すなわち、神経痛が治まるのか?と疑問を
抱かれると思います。
外科的=手術によるシビレが改善できる
確率は50%とも70%とも言われています。
ご存知の通り100%の成功率は存在しません。
外科的=手術で、目的とされる状態は
得られたけど、伴っていた痛みやシビレが
完全に消失するか?というと
一定数、シビレや痛みが残ってしまうケース
は一定数存在します。
腰椎脊柱管狭窄症の手術に限ったこと
ではありませんが、手術で100%求める
成果・結果が得られると言い切れない
これが現実だと個人的には感じております。
手術は最後の選択肢
あくまで個人的な意見です。
生死の判断を迫られるような手術であれば
選択の余地はないと思います。
しかしながら、腰椎脊柱管狭窄症での痛みや
シビレでは生死の判断が迫られる状況ではない。
中には身近で手術を受け、術後が良くなかった
と耳にすると怖いですし
最近では医療的治療オプションでの内視鏡手術
も劇的に進歩していて、カラダへの負担が軽く
入院期間も短縮出来ると伺っております。
残念ながら、どれにも「絶対」がないのが
現在の状況と言わざる得ないんです。
積極的に手術することに抵抗は一切ない意見
一方で手術はできるだけ避けたい意見
どちらも正しい意見だと尊重しており
最終判断はご自身でされるものと考えています。
手術はできるだけ避けたいという意見があれば
できるだけ改善に向けて、こちらが出来る最大限
の技術を提供したい。
腰椎脊柱管狭窄症と考えれば、とても重度の状態
ですが、その主だった症状が
坐骨神経痛=梨状筋症候群の症状であれば
痛みやシビレが日常生活の行動出来ない状態と
なっている原因なので、改善できる可能性はある。
手技療法や鍼灸、整体などで改善した例が
多数存在しています。
痛みやシビレが我慢の領域を超えてしまって
起き上がれないほどの状況を強いられてしまって
いるのであれば、あまりオススメすることは
できませんが、ある程度の日常生活が出来る状況
であれば、改善に向けたチャレンジをするのも
いいことだと思います。
出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/index.html
根本的な改善とはなにか?
物理的に脊柱管の内部が狭まった状態を拡げる
手段を講じる手術。これもいわば根本的な改善
と言えると思います。
根本原因である内部の狭まった状態が拡がった
わけですから、狭窄によって起きていた神経の
状態は改善されているはずです。
一方で、この狭窄を物理的な手段で拡げる
方法を取らずとも、日常生活での不調が改善する
ことで痛み・シビレがゼロではないけど
緩和されてこれまで以上に不自由を感じることが
減って楽になった。
この状態もいわば、改善された状態とも言えます。
どちらが正しいのか?を判断するのが
やはりご自身の考え、望み次第となってしまいます。
手術を受けた後に、痛みやシビレが起きたから
もう改善出来ないのか?と言われれば
そんなことはありません。
人間の回復力・自然治癒力・応変率は
自分たちの予想を遥かに超える可能性があり
自らが治療に携わりながらも、時に驚きの改善を
されるシーンに出会うことがあります。
不思議なことだと思われるかもしれませんが
現場では事実として存在します。
出典:NHK健康ch
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
中野区内整骨院勤務 10年
杉並区内整骨院 分院長勤務 20年
2017年11月に杉並区阿佐谷南に
バランス・ラボ整骨院
バランス・ラボ整体院を開院