コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
「お尻が痛い…これって坐骨神経痛?」
そう感じて不安になる方は少なくありません。
坐骨神経痛という言葉はそれだけ
世の中に浸透しており、腰痛と混同されがちです。
ここでは実際の来院例を交えながら
腰痛と坐骨神経痛の関係を
わかりやすくお伝えします。
慢性腰痛から発展するケースが多い
腰痛は「肩こり」と並んで
軽視されやすい症状ですが
坐骨神経痛に悩む方の多くは
長引く腰痛から発展している
ケースが目立ちます。
慢性腰痛をケアせずに
放置してしまうケースが
とても多い。
痛みが出ては、軽減するを繰り返す
ことで、あまり真剣にお考えに
ならないと感じられます。
「ある日突然、坐骨神経痛になる」
というよりは、慢性的に腰に不調を
抱えていた方が、あるきっかけで
強い痛みやしびれに移行することが
多いのです。
もちろん、腰椎椎間板ヘルニアなどで
急に症状が強く出る場合もありますが
その前に腰痛を経験していることがほとんど。
つまり
腰痛は坐骨神経痛の前触れになり得るのです。
繰り返すぎっくり腰から神経痛へ
30〜50歳代の男性に多いのが
ぎっくり腰(急性腰痛)を何度も
繰り返すケースです。
十分なケアをしないまま放置すると
回復と悪化を繰り返し
やがて坐骨神経痛に発展すること
があります。
こうしたケースは何度も当院で
経験しています。
当院としては、来院いただけないと
予防的な対応やメンテナンスは
できませんので、非常に残念ですが
必ず申し上げております。
「何度も繰り返すと神経痛になる
割合が高いので、完全に良くなるまで
来てください」と。
さらに最近は、リモートワークに
よる長時間の座り姿勢も腰への
負担原因として増えています。
立って動くよりも
同じ姿勢で座り続ける方が腰にかかる
負担は大きいのです。
「座っていると立ち上がれないほど
腰が痛くなる」
こうした経験がある方は
要注意サインと言えるでしょう。
高齢期に多い「腰痛から神経痛へ」
70歳代以降になると
長年の腰痛が悪化して神経痛に
変化するケースもあります。
例えば「脊柱管狭窄症」と診断され
坐骨神経痛の症状(お尻や足のしびれ・痛み)
が強く出るケースです。
薬や湿布、リハビリで改善が難しい場合
には手術を検討するよう勧められることも
ありますが、必ずしも手術で100%改善
できるわけではありません。
個人的な推察にはなりますが
仮に脊柱に狭窄状の変性が起こっていた
としても、坐骨神経痛の発症をする
しないのと、慢性腰痛を経験された過去
は関連性があると感じます。
まとめ:腰痛の放置が坐骨神経痛の入り口に
坐骨神経痛の多くは
「腰痛を長く抱えていたこと」から
発展していると言えます。
「ただの腰痛だから大丈夫」
と放置してしまうと、後々つらい神経痛
に悩まされる可能性が高まります。
逆に言えば、腰痛の段階で適切にケアを
すれば、坐骨神経痛を予防できる可能性
が十分にあるのです。
適度な運動やストレッチ
日常的な歩行やセルフケア
こうしたシンプルな習慣が
腰痛や坐骨神経痛の大きな予防につながります。
出典:NHK https://www.nhk.or.jp/
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/index.html
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
1989年 東京都中野区内整骨院勤務
1998年 東京都杉並区内整骨院 分院長勤務
2017年 東京都杉並区阿佐ヶ谷で
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
代表取締役
株式会社カラダ・リバランス