コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷で整体をメインに行う
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
関節の痛みについての悩みは
股関節痛、肘関節痛、肩関節痛、手関節痛
指関節痛、膝関節痛など多くありますが
女性の多くで関節の痛みで代表的な悩みは
膝関節痛になります。
先日も、何十年ぶりに同級生数名と会ったと
おっしゃっていた方が、同級生の90%が同様に
膝が痛いと言っていると。
膝関節の悩みは軽度なものから、重度のものまで
さまざまで、日頃から当院では膝の痛みで悩む
方々を対応しています。
実例を交えながら、できるだけわかりやすく
膝の痛みに関する解説して理解していただけると
嬉しい限りです。
軽度・重度問わず、膝が痛いと感じた時
整形外科で診察・検査を受けるのが最も一般的
自分の膝に何が起きているのか?
なんで膝が痛くなったのか?
その原因を知りたい思いになりますね。
軽度の場合、特に腫れもないし
階段や寝起き、座った姿勢から立ち上がるたびに
膝に痛みが出てしまう。
診察・検査では、半月板が減っていますが
特に異常ありません…
骨や軟骨に異常がないとなると、膝を動かす
筋肉の問題なので、処方箋や外用薬(湿布)
半月板ですが、過去にスポーツや運動で
「半月板損傷」の経験がある場合を除き
半月板=関節軟骨と呼ばれ
固い骨と成分は全く同じですが
水分の割合が固い骨よりも多いことで
柔らかい骨=軟骨と呼ばれます。
軟骨は時間とともに徐々に
内部の水分を失っていくので
小さくなっていくものなんです。
キレイな言い方をすれば
「経年劣化」といえますが
年齢を重ねる=加齢というと
あまりいい気分はしませんが
生きている以上、時間経過は必ず
起こってくるもので
避けて通れないのが現実。
軟骨は骨格を作っている骨に対して
水分の割合が高いので骨と同じ性質を
持ちながら柔らかさを維持しています。
これを「水分率」といいます。
体の大半は水分で出来上がっています。
若い方であれば
その水分を身体に留めておく
能力が高く、年々その能力は低下していきます。
女性であれば1度は聞いたことのある
「保湿」というのが、その能力でお肌の保湿
として気になる部分でもあります。
お肌も骨も細胞レベルで考えれば、同じ構造で
形が違うだけなんです。
お肌の保湿力が低下するのと同じように
この軟骨も保湿力を失うので、その大きさは
小さくなるわけです。
半月板が減る、小さくなるのは
人間全員に起きてくるものなので
半月板が減る、小さくなったから膝が痛くなる
良くならないとは、一概には言えません。
同世代の方、全員が膝の痛みに悩んでいる訳
ではありません。
半月板が減っている、小さくなっているから
膝の痛みは半月板が改善しないと良くならない
という理屈にはあてはまらないと
個人的な意見にはなりますが
日常生活上の膝の痛みを改善する術はあると
思っています。
膝が痛く改善できないと悩まれるケースを
現場で多く対応して来ましたが
関節に強い変形が見受けられないケース
ですと、膝関節そのものになんらかの
問題があるというより
膝を動かしている筋肉と膝の上下に位置
する足関節と股関節の動きとバランス
骨盤のバランスに問題が見受けられます。
膝を動かすと痛みがあるので
つい膝の関節に問題があると考えて
しまいがちですが、筋肉の動きを改善し
足関節、股関節の関節の動きの見直し
骨盤のバランス調整から、全身のバランスを
整えることで、改善できたケースは
多く経験しています。
日常生活上、歩く・動く・移動するなどで
膝を動かなさいことは殆どありませんので
できるだけ膝の痛みを感じない状態を
取り戻したい思いは理解できます。
・鵞足炎
・腸脛靭帯炎
・半月板損傷
・前十字靭帯損傷
・後十字靭帯損傷
などがあります。
多くの場合、運動やスポーツでのケガで
認められます。
重度のケースでいいますと
膝関節に腫れがあり、溜まってしまったケース。
何度も水を抜くことを繰り返したり
最近では、膝に注射で治療するケース
膝に注射?!って結構、痛いしつらいですよね。
それでも膝の痛みが改善しなかったケースや
変形性膝関節症と言われているケースでも
正座で座ることはできませんが
日常的に生活レベルを維持しながら
痛みを軽減できる可能性は大きくあります。
こうした場合
どうしても膝の関節をいい状態にしたい
そんな思いが強くなると思います。
膝の痛みをどうにかしたい…
手術をしましょうと言われ、落ち込んで
相談にいらっしゃった方もいました。
その方にアドバイスしたのは
「膝そのものがよくなることがベストなのか?
それとも、痛みをできるだけ感じずに生活が
できればいいのか?よく考えて…
手術をする判断を決めたほうがいいです」
と伝えました。
膝関節の痛みが良くなればいいと判断するか?
膝関節そのものが正常になってほしいのか?
どちらか判断するのは、あなたの判断です。
現時点で
膝の人工関節の技術レベルはとても
進歩してはいますが
股関節の人工関節ほどの
高いレベルには達してないと
個人的には感じます。
今後、膝関節のトラブルが多いので
さらなる技術革新が起こり
素晴らしい人工関節が
できるとは思いますが…
現時点では、多くの情報や実際に
手術したケースを目の当たりにすると
股関節の人工関節ほどの
レベルには至っていないと
感じています。
手術するしないの判断は
最後の最後の選択として
それまでは他の手段で
痛みの少ない状態で
日常生活を過ごせるよう
改善することをトライ
される方がベストだと
当院を訪れるケースでは
常々アドバイスします。
手っ取り早く判断することで
後悔されているケースを
存じ上げております。
批判しているわけではなく
膝のみならず、お悩みの
相談を受ける際には
自分に置き換えた立場で
お答えするようにしています。
出典:NHK健康ch https://www.nhk.or.jp/kenko/
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
中野区内整骨院勤務 10年
杉並区内整骨院 分院長勤務 20年
2017年11月に杉並区阿佐谷南に
バランス・ラボ整骨院
バランス・ラボ整体院を開院