コラム執筆者:柔道整復師 新藤 公一
杉並区・阿佐ヶ谷
杉並区役所・南阿佐ヶ谷駅徒歩2分
整体をメインに行っている
バランス・ラボ整骨院、代表の新藤公一です。
間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは?
意味と読み方をわかりやすく解説
間欠性跛行(かんけつせいはこう)という言葉を
聞いたことがあるでしょうか?
医療現場ではよく使われる専門用語ですが
一般的にはなじみが薄く、少し難しい印象を持つ
かもしれません。
・間欠(間歇):一定時間をおいて発生・停止を繰り返すこと
・跛行(はこう):歩き方に異常がある状態を指す
つまり
間欠性跛行とは、一定の距離を歩くと足や腰に痛みやしびれが
出て、休むと足や腰の痛みやしびれが和らぎ、再び歩けるように
なる歩行障害のことです。
間欠性跛行(かんけつせいはこう)が見られる代表的な疾患
間欠性跛行(かんけつせいはこう)
は、次のような疾患に伴ってよくみられます。
・腰椎脊柱菅狭窄症(ようついせきちゅうかんきょうさくしょう)
脊柱管が狭くなり神経を圧迫することで痛みやしびれが出る
・抹消動脈疾患(PAD)
血流障害によって筋肉に酸素が届かず、歩行時に痛みが出る
このページでは
腰椎脊柱菅狭窄症に伴う間欠性跛行について詳しく解説していきます。
脊柱菅狭窄症と間欠性跛行の関係
腰椎脊柱菅狭窄症による間欠性跛行は
以下のような症状が特徴です。
・姿勢を正して歩いていると
お尻や足に痛み・しびれが出てくる
・立ち止まったり、前かがみになったり
座ったりすると症状がやわらぐ
・少し休むと再び歩けるようになる
・長距離の歩行や長時間の立位がつらい
間欠性跛行は坐骨神経痛でも現れる?
坐骨神経痛という言葉はよく耳にすると思いますが
これは症状名であり
脊柱菅狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの病名とは
異なります。
坐骨神経痛の1部のケースでも間欠性跛行に似た
症状が出ることがあります。
筋力低下による間欠性跛行のような症状にも注意
現場での施術経験から見えてきたことですが
インナーマッスル(体幹の深層筋)や腹筋の機能低下
でも、間欠性跛行のような状態を呈するケースが
あります。
具体的な例
・長期入院などで運動不足が続いた場合
・腹部の手術後、筋肉を使わずに過ごした結果
筋力が低下してしまった
・腰痛対策として腰痛ベルトやサポーターを長期間
使用し、筋力が低下してしまった。
これらの要因によって
長時間の立位や歩行に身体が支えられなくなり
腰や足に痛みや苦しさを感じやすくなることが
あります。
最後に
脊柱菅狭窄症=老化
診察検査で脊柱菅狭窄症と告げられて
落胆してしまうケースも少なくないと
思います。
整形外科での対応で
手術しか方法がないと言われてしまい
困惑してしまうケースもよく耳にします。
批判するわけではなく
処方箋やリハビリでの改善が見られない
場合には、その先の改善手段が存在しない
ことがその理由だと感じています。
医学的なエビデンス
(証拠・根拠・裏付け)が存在しない
改善手段を提案することはありませんので
その先の提案がありません。
間欠性跛行の状態まで陥ってしまうと
日常生活を健やかに過ごすことが
難しくなり、行動範囲も大きく制限される
ほどにつらい状況となります。
今回のコラムでは
少しでもわかりやすい情報として
読んでいただいて、お身体の改善への
ヒントとなっていただけたら
嬉しく思っています。
出典:
https://www.nanbyou.or.jp/ 難病情報センター
https://www.nhk.or.jp/ NHK
https://www.mhlw.go.jp/index.html 厚生労働省
コラム執筆・監修者
株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役 新藤 公一
厚生労働大臣認定 柔道整復師
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
経歴:
1989年 東京都中野区内整骨院勤務
1998年 東京都杉並区内整骨院 分院長勤務
2017年 東京都杉並区阿佐ヶ谷で
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
代表取締役
株式会社カラダ・リバランス