「レントゲンでは異常ありません」と言われたのに腰が痛い
腰痛が続き、整形外科でレントゲン検査を受けたものの、
「骨には異常ありません」
「年齢相応の変化です」
「しばらく様子を見ましょう」
と説明を受けた経験はありませんか?大きな異常がなかったことに安心する一方で、
- 腰の痛みが改善しない
- 立ち上がると腰が痛い
- 長時間座っているとつらくなる
- 朝起きたときに腰が痛む
- 湿布や痛み止めを使っても繰り返す
といった症状が続くと、
「異常がないのに、なぜ痛いのだろう」
「このまま腰痛と付き合っていくしかないのだろうか」
と不安になる方も少なくありません。
杉並区阿佐ヶ谷のバランス・ラボ整骨院にも、レントゲンで異常なしと言われたものの、腰痛が改善せずに相談される方がいらっしゃいます。
この記事では、レントゲンで分かることと分かりにくいこと、骨に明らかな異常がなくても腰痛が続く理由について解説します。
レントゲン検査で分かること
レントゲンは、主に骨の形や並びなどを確認するための重要な画像検査です。
例えば、
- 骨折の有無
- 背骨の配列
- 椎骨の変形
- 椎間の狭まり
- 腰椎のすべり
- 骨の変性
- 骨粗しょう症が疑われる変化
などを確認する際に役立ちます。
特に、転倒や強い外力が加わった場合、高齢者や骨粗しょう症の可能性がある場合などには、レントゲンが必要になることがあります。米国放射線学会の基準でも、外傷や骨粗しょう症などの条件がある腰痛では、腰椎レントゲンが適切な初期検査になり得るとされています。
一方で、すべての腰痛に必ず画像検査が必要というわけではありません。NICEの腰痛診療指針では、重い病気が疑われる所見がない一般的な腰痛に対し、非専門医療の場で画像検査を日常的に行わないよう推奨しています。
レントゲンでは分かりにくいこと
レントゲンは骨の状態を見ることに適していますが、身体のすべての状態を確認できる検査ではありません。
例えば、
- 筋肉の緊張
- 筋膜の硬さ
- 関節の細かな動き
- 股関節の可動域
- 骨盤の動き
- 姿勢や歩き方
- 動作時の負担
- 日常生活での身体の使い方
などは、通常のレントゲン画像だけでは評価が難しいことがあります。
また、椎間板や神経などの軟部組織は、レントゲンでは詳しく確認できません。必要に応じてMRIなど、別の検査が検討される場合があります。
そのため、
「レントゲンで異常なし」という結果は、撮影された範囲で骨に明らかな異常が確認されなかったという意味であり、腰痛に関係する要因がまったくないという意味ではありません。
なぜ骨に異常がなくても腰痛が起こるのでしょうか?
腰痛は、骨の変形や損傷だけで起こるとは限りません。
日常生活の中で腰に負担が集中する状態が続くことで、痛みにつながる場合があります。
例えば、
- 長時間のデスクワーク
- 車を長く運転する
- 中腰で家事を続ける
- 椅子から立ち上がる動作を繰り返す
- 同じ側の足に体重をかけて立つ
- 股関節が硬く、腰が動きを補っている
といった状態です。
身体は、腰だけで動いているわけではありません。
股関節や骨盤、背骨全体が連動することで、立つ、座る、歩く、かがむといった動作を行っています。
ところが、股関節や背骨の一部が動きにくくなると、本来は身体全体で分散される負担が腰へ集中することがあります。
こうした身体の動きや負担のかかり方は、横になって静止した状態で撮影するレントゲンだけでは判断しにくい場合があります。
年齢相応の変化と腰痛は必ずしも一致しません
レントゲン検査のあとに、
「年齢相応の変化があります」
と説明されることもあります。
年齢を重ねれば、背骨や椎間板などに変化が見られることは珍しくありません。
ただし、画像上の変化がそのまま痛みの強さと一致するとは限りません。
同じような画像上の変化があっても、強い腰痛がある方もいれば、ほとんど症状を感じない方もいます。
そのため、レントゲンの結果だけではなく、
- いつ痛むのか
- どのような動作で痛むのか
- どのくらい座るとつらくなるのか
- 歩き始めと歩いた後では違うのか
- 腰以外に痛みやしびれがあるのか
など、実際の症状や身体の動きを確認することが大切です。
レントゲンで異常なしと言われても続くことがある腰痛
当院へ相談される方には、次のような腰痛が見られます。
- 長時間座っていると腰が痛くなる
- 椅子から立ち上がる瞬間に痛む
- 朝起きた直後に腰がつらい
- 前かがみで家事をすると痛くなる
- 車の運転後に腰が伸びにくい
- 歩き始めに腰が痛む
- 腰を反らすと違和感がある
このような症状では、骨の状態だけではなく、股関節や骨盤の動き、筋肉の緊張、姿勢などが腰への負担に関係していることがあります。
症状が現れる動作を確認することで、腰に負担をかけている要因が見えてくる場合もあります。
レントゲンで異常なしと言われた後はどうすればよいのでしょうか?
まず大切なのは、レントゲンの結果を自己判断せず、検査を行った医師の説明を確認することです。
そのうえで、症状が続いている場合は、
- どのような動作で痛むのか記録する
- 痛みやしびれの範囲を確認する
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 無理に腰を伸ばしたり強く揉んだりしない
- 症状の変化を医療機関へ伝える
といった対応が大切です。
痛みが続く場合や、足のしびれ・筋力低下などがある場合には、必要に応じて追加検査や専門的な評価が行われることがあります。
レントゲンで分かりにくい椎間板や神経などの状態を確認する必要がある場合には、医師の判断でMRIなどが検討されます。
痛み止めや湿布で変化が少ない場合
痛み止めや湿布は、痛みや炎症を和らげるために役立つことがあります。
症状が強い時期に日常生活を送りやすくするための、大切な治療の一つです。
一方で、
- 長時間の座り姿勢
- 股関節の動きの低下
- 筋肉の緊張
- 腰に負担が集中する動作
などが続いている場合には、一時的に痛みが和らいでも、再び症状を繰り返すことがあります。
薬や湿布を否定するのではなく、症状を和らげながら、身体の動きや日常生活での負担もあわせて見直すことが大切になる場合があります。
当院では腰だけでなく身体全体を確認します
当院では、レントゲンで異常なしと言われた腰痛に対して、腰だけを施術するのではなく、
「なぜ腰に負担が集中しているのか」
を確認することを大切にしています。
初回には、
- 痛みが出る動作
- 歩き方
- 立ち方や姿勢
- 骨盤のバランス
- 股関節の動き
- 背骨全体の柔軟性
- お尻や太ももの筋肉の緊張
- 仕事や家事での身体の使い方
などを確認します。
レントゲンの結果も参考にしながら、一人ひとりの身体の状態や生活背景に合わせて、施術方針や日常生活での注意点をご提案しています。
このような方は一度ご相談ください
- レントゲンでは異常なしと言われたが腰痛が続いている
- 骨には問題がないと言われたものの原因が分からない
- 「年齢相応」と説明されたが不安が残っている
- 湿布や痛み止めを使っても腰痛を繰り返す
- 長時間座ると腰が痛くなる
- 立ち上がるときや朝起きたときに腰が痛い
- 腰だけではなく身体全体の状態を確認してほしい
検査で明らかな異常が確認されなかった場合でも、痛みが続いていれば不安を感じるのは自然なことです。
「骨には異常がないと言われたのに、なぜ腰が痛いのだろう」
とお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。
医療機関を早めに受診した方がよい症状
レントゲンで異常なしと言われた後でも、症状が変化することがあります。
次のような症状がある場合は、整体や整骨院だけで判断せず、早めに整形外科などの医療機関へご相談ください。
- 転倒や事故の後から強い痛みがある
- 安静にしていても痛みが強くなる
- 発熱や体重減少を伴う
- 足に力が入りにくい
- しびれが急に強くなった
- 排尿や排便の感覚に変化がある
- 夜間も強い痛みが続く
腰痛に重大な原因が隠れている可能性は高くありませんが、症状によっては早めの診察が必要です。画像検査の必要性は、外傷、感染、腫瘍、神経症状などの危険徴候の有無を踏まえて判断されます。








