階段を降りる時だけ膝が痛いのはなぜ?
階段を降りる時は、片脚で身体を支えながら膝を曲げ、身体をゆっくり下へ移動させる必要があります。
この時、太ももの前側にある大腿四頭筋などが、身体が一気に下がらないようブレーキの役割を果たします。
さらに、
- 股関節で身体を支える
- 膝を曲げながら体重を受け止める
- 足首を使って身体を前方・下方へ移動させる
といった動きを連続して行います。
そのため、
「平地なら歩けるのに、階段を降りる時だけ膝が痛い」
という症状が現れることがあります。
膝だけに原因があるとは限りません
階段を降りる動作は、膝だけで行っているわけではありません。
股関節・膝・足首が連動して動き、筋肉が身体を支えることで、膝にかかる負担を分散しています。
ところが、
- 股関節や足首の動きが小さい
- 太ももやお尻の筋肉をうまく使えていない
- 左右どちらかに体重が偏っている
- 痛みを避ける動きが続いている
といった状態があると、階段を降りる際に膝へ負担が集中する場合があります。
そのため当院では、膝の状態だけでなく、股関節・足首・左右の荷重・立ち方・歩き方なども確認し、
「なぜ階段を降りる時に膝が痛むのか」
を実際の身体の動きから確認していきます。
当院でよくみられる階段を降りる時の膝の痛みの原因
① 変形性膝関節症
階段を降りる時の膝の痛みでは、変形性膝関節症が関係していることがあります。
変形性膝関節症では、軟骨や半月板、骨など膝関節の組織に変化が起こり、
- 動き始め
- 階段の上り下り
- 立ち上がり
- 長時間歩いた後
などに痛みが現れることがあります。
一方で、画像上の変化の程度と痛みの強さが必ず一致するわけではありません。
同じような変形があっても、
「階段だけ痛い」
「長く歩いた時に痛い」
「日によって症状が違う」
など、症状の現れ方には個人差があります。
そのため、レントゲンの結果だけでなく、実際にどの動作で痛みが出ているのかを確認することも大切です。
② 太ももの筋肉がうまく働いていない
階段を降りる時には、太ももの前側にある大腿四頭筋が、膝を曲げながら身体を支える重要な役割をしています。
筋力が低下していたり、痛みをかばうことで十分に使えていなかったりすると、階段を降りる動作が不安定になることがあります。
ただし、
「太ももの筋力が弱い=筋トレをすればよい」
と単純に考えることはできません。
痛みのために筋肉をうまく使えていない場合や、股関節・足首など他の部分の動きを膝が補っている場合もあるからです。
③ 股関節や足首の動きが小さくなっている
階段を降りる動作は、膝だけで行うものではありません。
股関節・膝・足首が連動して動くことで、身体を支えながら一段ずつ降りています。
ところが、股関節や足首の動きが小さくなると、その動きを膝で補うことになり、膝へ負担が集中する場合があります。
特に、
- 長時間座ることが多い
- 運動する機会が減っている
- 股関節周辺が硬くなっている
- 足首が動かしにくい
といった方では、膝以外の関節が十分に動いているか確認することも重要です。
④ 痛みをかばう立ち方・歩き方が続いている
膝が痛くなると、人は無意識に痛みを避けるように身体を使います。
例えば、
- 痛い側に体重をかけない
- 反対側の脚で強く身体を支える
- 手すりに頼って階段を降りる
- 身体を横向きにして一段ずつ降りる
といった動きです。
痛みがある時には必要な動作ですが、それが長く続くと、左右の荷重や股関節・足首の使い方にも変化が生じる場合があります。
そのため当院では、膝だけを確認するのではなく、
股関節・足首の動き、左右の荷重、立ち方、歩き方、実際の階段動作
などを確認し、
「なぜ階段を降りる時に膝へ負担が集中しているのか」
を身体全体の動きから考えていきます。
レントゲンで変形があっても、それだけが原因とは限りません
整形外科でレントゲンを撮り、
「変形性膝関節症です」
「軟骨が減っています」
「年齢による変化です」
と説明されると、
「このまま悪くなって、歩けなくなるのではないか」
と不安になる方もいらっしゃいます。
レントゲンは、膝関節の骨の形や関節の隙間などを確認するために重要な検査です。
一方で、日常生活で感じている痛みについて考える際には、画像だけでなく、
「どの動作で痛むのか」
「どのくらい歩けるのか」
「階段ではどのように身体を使っているのか」
といった実際の身体の状態を確認することも大切です。
そのため当院では、医療機関での診断内容を尊重したうえで、膝だけでなく股関節・足首の動き、左右の荷重、立ち方・歩き方なども確認します。
大切なのは、画像だけを見て将来を決めつけるのではなく、
「今、何ができていて、何をすると痛むのか」
を確認することです。
当院で確認していること
当院では、まず膝の痛む場所や動きを確認したうえで、実際に立つ・歩く・階段を降りる時の身体の使い方も確認します。
特に、
- 膝のどの部分に痛みが出るのか
- どのくらい膝を曲げると痛むのか
- 股関節や足首が十分に動いているか
- 立った時に左右どちらかへ体重が偏っていないか
- 歩く時に痛い側をかばっていないか
- 階段を降りる時にどのような動きで痛みが出るのか
などを確認します。
例えば、平地では問題なく歩けても、階段を降りる時だけ身体が左右に傾いたり、股関節や足首の動きが小さくなったりしていることがあります。
大切なのは、「膝が痛い」という症状だけを見るのではなく、「どの動作で、なぜ膝へ負担が集中しているのか」を確認することです。
そのうえで、一人ひとりの身体の状態に合わせて施術を行います。
このような方は一度ご相談ください
- 階段を降りる時の膝の痛みが続いている
- 手すりがないと階段を降りるのが不安
- 整形外科で変形性膝関節症と言われた
- 湿布やヒアルロン酸注射を続けても階段の痛みが残っている
- 階段を避けることが増えてきた
- できるだけ長く自分の足で歩き続けたい
階段を降りる時の痛みは、駅や買い物、旅行、ご自宅など、毎日の生活に影響します。
大切なのは、「年齢だから仕方がない」と決めつけるのではなく、今どの動作で膝に負担がかかっているのかを確認することです。
「10年後も自分の足で歩き続けたい」
そのようにお考えの方は、まず現在の身体の状態を確認してみませんか?
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よくあるご質問
Q. 階段を降りる時だけ痛い場合でも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
平地では問題なく歩けても、階段を降りる時だけ膝が痛むという方もいらっしゃいます。
当院では膝の状態に加えて、股関節や足首の動き、左右の荷重、実際の階段動作などを確認し、どのような動きで膝に負担がかかっているのかをみていきます。
Q. 階段を上る時は痛くないのに、降りる時だけ痛いのはなぜですか?
階段を降りる時は、膝を曲げながら片脚で身体を支え、ゆっくり身体を下ろす必要があります。
この時、大腿四頭筋などがブレーキのように働くため、平地歩行や階段を上る時とは異なる負担が膝にかかります。
Q. 変形性膝関節症と言われたら手術が必要ですか?
変形性膝関節症と診断されたからといって、すべての方に手術が必要になるわけではありません。
症状の程度や画像所見、歩行能力、日常生活への影響などによって治療方針は異なります。
手術の必要性については整形外科で十分な説明を受けることが大切です。
当院では、医療機関での診断内容を尊重したうえで、現在の動きや日常生活で膝にかかっている負担を確認します。
Q. 膝が痛くても運動した方がいいですか?
痛みの状態によって異なります。
適度な運動が大切な場合もありますが、痛みを我慢して同じ運動を続けることが適切とは限りません。どの動作で痛みが出るのかを確認し、状態に合わせて運動量や方法を考えることが大切です。
Q. ヒアルロン酸注射を続けても階段の痛みが残っています。相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
ヒアルロン酸注射を受けていても階段で痛みが残っている場合には、膝の状態だけでなく、階段を降りる時の股関節・膝・足首の動きや身体の使い方を確認することも一つの考え方です。
現在受けている医療機関での治療を否定するのではなく、その内容を確認しながら身体の状態をみていきます。
まとめ
階段を降りる時の膝の痛みには、膝関節の状態だけでなく、股関節や足首の動き、筋肉の働き、身体の使い方などが関係している場合があります。
大切なのは、診断名だけで判断するのではなく、
「なぜ階段を降りる時に痛むのか」
を実際の身体の動きから確認することです。
「階段を避けることが増えてきた」
「この先、歩けなくならないか不安」
「できるだけ長く自分の足で歩き続けたい」
そのような方は、まず現在の身体の状態を確認してみませんか?
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柔道整復師による監修・執筆

株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役・院長
厚生労働大臣認定
柔道整復師
新藤 公一
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
専門分野
• 股関節痛
• 変形性膝関節症
• 膝関節痛
• 脊柱管狭窄症
• 慢性腰痛
整形外科で
• 「異常なしと言われた痛み」
• 「年齢のせいと言われた症状」
など、原因がはっきりしない慢性的な痛みに対する施術を得意としています。
経歴:
1989年
東京都中野区の整骨院に勤務
1998年
東京都杉並区内整骨院
分院長として勤務
2017年
東京都杉並区阿佐ヶ谷にて
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
現在は杉並区阿佐ヶ谷を中心に
膝痛・股関節痛・腰痛などの慢性痛に悩む方の施術を行っています。
臨床経験
柔道整復師として
40年以上の臨床経験
これまでに
• 膝の痛み
• 股関節の痛み
• 腰痛
などの症状で悩む多くの方の施術を行ってきました。
当サイトでは
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• 股関節の痛み
• 脊柱管狭窄症
• 慢性腰痛
などの症状について
臨床経験をもとに
わかりやすく解説しています。
症状でお悩みの方が
ご自身の体について理解を深める参考になれば幸いです。
監修記事
柔道整復師 新藤公一が監修した主な記事







