歩くと膝の裏が痛い原因とは?
歩くと膝の裏が痛い場合、その原因は一つではありません。
膝の裏には筋肉や腱、靱帯、関節包、神経、血管などさまざまな組織があり、変形性膝関節症、筋肉や腱への負担、ベーカー嚢腫、半月板の問題などによって痛みが出ることがあります。
また、歩く時には膝だけでなく、股関節・骨盤・足首などが連動して動いています。
そのため、膝そのものに大きな異常が見つからなくても、股関節の動きや骨盤のバランス、歩き方、太ももやふくらはぎの筋肉の緊張などが重なり、膝の裏へ負担が集中していることもあります。
このような症状はありませんか?
- 歩くと膝の裏が痛い
- 階段の上り下りで膝裏が痛む
- 正座やしゃがむ動作がつらい
- 膝を曲げ伸ばしすると違和感がある
- レントゲンでは「大きな異常はない」と言われた
- 湿布や痛み止めを使っても痛みが続いている
- このまま歩けなくなるのではないかと不安
当院にも、このようなお悩みで来院される方がいらっしゃいます。
実際に身体の状態を確認すると、痛みのある膝だけではなく、股関節や骨盤の動き、足首、歩き方などが膝への負担に関係しているケースもあります。
「年齢だから仕方がない」「変形性膝関節症だから」と考えるだけではなく、どの動作で痛むのか、歩く時にどこへ負担がかかっているのかまで確認することが大切です。
膝の裏が痛む原因は一人ひとり異なります。
まずは、膝の裏に痛みが出る代表的な原因から見ていきましょう。
膝の裏が痛い原因とは?
膝の裏には、
- 筋肉
- 腱
- 靭帯
- 神経
- 血管
- 関節包
など、多くの組織が集まっています。
そのため、「膝の裏が痛い」という同じ症状でも、原因は一つではありません。
ここでは、当院でもよくみられる代表的な原因をご紹介します。
① 変形性膝関節症
変形性膝関節症では、膝関節の軟骨や骨、関節周囲の組織などに変化が起こり、痛みや動かしにくさが現れることがあります。
特に、
- 歩き始めに膝が痛い
- 朝起きて動き始める時につらい
- 長く歩くと痛みが強くなる
- 階段の上り下りがつらい
- 膝を曲げ伸ばししにくい
といった症状がみられることがあります。
痛む場所は膝の内側や前側だけとは限らず、膝の裏側に張りや痛みを感じる方もいらっしゃいます。
ただし、レントゲンで変形が確認されたとしても、膝裏の痛みがすべて変形性膝関節症によるものとは限りません。
② 太ももの裏やふくらはぎの筋肉・腱への負担
膝の裏には、太ももの裏側やふくらはぎにつながる筋肉・腱があります。
歩き方の偏りや長時間の立ち仕事などによって、これらの組織へ繰り返し負担がかかると、
- 長く歩いた後に膝裏が痛む
- 立ち仕事の後に張る
- 階段で膝裏がつらい
- 膝を伸ばすと突っ張る
といった症状が出ることがあります。
このような筋肉や腱の状態は、レントゲンだけでは分からないこともあります。
そのため、画像検査で大きな異常がない場合でも、膝の曲げ伸ばしや筋肉の状態、実際の歩き方などを確認することが重要です。
③ ベーカー嚢腫(膝裏に水がたまる)
膝の裏に腫れや膨らみを感じる場合には、ベーカー嚢腫が関係していることがあります。
ベーカー嚢腫は、膝関節内の関節液が膝の裏側にたまり、袋状に膨らんだ状態です。
- 膝裏が腫れている
- 膝の裏に張りを感じる
- 曲げると突っ張る
- 深く曲げにくい
- 正座やしゃがむ動作がつらい
などがみられることがあります。
膝裏の腫れが目立つ場合や急に強い痛みが出た場合は、自己判断せず、まず医療機関で状態を確認することが大切です。
④ 半月板への負担
半月板は、膝関節の中で衝撃を吸収し、膝を安定させる役割を持っています。
加齢による変化やスポーツ、繰り返される膝への負担などによって半月板に問題が生じると、
- 膝を曲げると痛い
- しゃがむと痛い
- 階段で痛む
- 膝をひねった時に痛む
- 曲げ伸ばしの途中で引っかかる感じがする
などの症状が現れることがあります。
膝の裏側に痛みを感じることもあるため、痛む場所だけではなく、どのような動作で症状が出るのかを確認することが重要です。
⑤ 股関節・骨盤・足首などが影響していることもあります
歩く時には、膝だけが単独で動いているわけではありません。
股関節・骨盤・膝・足首などが連動して身体を前へ運んでいます。
そのため、
- 股関節が動きにくい
- 骨盤の動きに左右差がある
- 足首が十分に動かない
- 痛みをかばって歩いている
- 左右どちらかへ重心が偏っている
といった状態があると、結果として膝周囲へ負担が集中することがあります。
当院でも、膝を確認するだけでは分からなかった身体の使い方の特徴が、実際に歩いていただくことで見えてくるケースがあります。
そのため、膝への施術を続けても思うように変化しない場合には、膝だけではなく、股関節・骨盤・足首・歩き方まで含めて確認することを大切にしています。
【症例】膝の裏が痛く、介護にも支障が出ていた60代女性
※個人が特定されないよう、内容の一部を変更しています。
60代の女性が、インターネット検索をきっかけに、やや遠方から来院されました。
ご主人の介護をされており、日常生活の中で、
「歩くたびに膝の裏が痛く、介護にも支障が出ています。」
というお悩みを抱えていらっしゃいました。
整形外科を受診したところ、
「膝の関節には特に異常はありません。」
と説明を受け、その後、ご自宅近くの治療院にも通われていたそうです。
歩く時の膝裏の痛みが続いていたため、当院へご相談くださいました。
膝だけでなく、股関節や骨盤の動きも確認しました
当院で身体の状態を確認すると、
- 股関節の動きに制限がある
- 骨盤の動きに左右差がある
- 太ももの裏からふくらはぎにかけて筋肉の緊張が強い
といった特徴がみられました。
ご本人からも、
「下半身の裏側全体が引っ張られる感じがあって、その中でも膝の裏が一番痛いんです。」
というお話がありました。
そこで、痛みのある膝だけを見るのではなく、股関節や骨盤の動き、太ももからふくらはぎの状態なども確認しながら施術を進めました。
数回の施術後に感じられた変化
数回ご来院いただいた際には、
「下半身がスッキリして、ちょっと痩せたんじゃないかと思うくらい軽くなってきています。まだ痛みはありますけどね。」
と笑顔でお話しくださいました。
この時点では膝裏の痛みが完全になくなったわけではありません。
ご本人は下半身全体の軽さなど、身体の変化を感じられていました。
※施術による身体の変化や経過には個人差があります。
この症例から大切だと考えていること
膝の裏が痛い場合、膝そのものの状態を確認することはもちろん重要です。
歩くという動作では、股関節・骨盤・膝・足首などが連動して動きます。
そのため、膝の検査で大きな異常が見つからない場合や、膝への治療を続けても歩く時の痛みが残っている場合には、股関節や骨盤、足首、歩き方なども含めて確認することで、膝へ負担がかかっている背景が見えてくることがあります。
当院では、痛む場所だけで判断するのではなく、「なぜ歩く時に膝の裏へ負担がかかっているのか」を身体全体の動きから確認することを大切にしています。
レントゲンで「異常なし」と言われたのに膝の裏が痛い理由
レントゲンでは特に異常はありませんと言われたのに、歩くと膝の裏が痛い」
このようなご相談を受けることがあります。
レントゲン検査は、骨の形や関節のすき間、変形などを確認するために重要な検査です。
膝の裏には筋肉・腱・靱帯・関節包などさまざまな組織があり、レントゲンだけでは痛みの原因を特定できない場合もあります。
また、実際に歩いた時の、
- 膝の曲げ伸ばし
- 太ももやふくらはぎの筋肉の状態
- 股関節や足首の動き
- 骨盤の動き
- 左右の重心の偏り
- 痛みをかばった歩き方
などは、画像検査とは別に実際の身体の動きを確認することが大切です。
そのため、レントゲンで大きな異常が見つからなくても、「痛みがない」「何も問題がない」という意味とは限りません。
当院では、病院での検査結果も参考にしながら、膝だけを見るのではなく、股関節・骨盤・足首・歩き方まで確認し、歩く時に膝の裏へどのような負担がかかっているのかを評価しています。
当院では膝だけでなく「歩く動作」まで確認します
膝の裏が痛いと、どうしても「膝そのものに原因があるのでは」と考えがちです。
膝関節や膝周囲の組織の状態を確認することは大切です。
一方で、歩く時には膝だけが単独で動いているわけではありません。
当院では、
- 膝の曲げ伸ばし
- 股関節の動き
- 骨盤の動きや左右差
- 足首の動き
- 歩く時の重心
- 痛みをかばった歩き方になっていないか
などを確認します。
特に、
「レントゲンでは大きな異常はないと言われた」
「湿布や痛み止めを続けても歩くと痛い」
「膝への施術を受けても膝裏の痛みが残っている」
という場合には、実際に歩いた時に膝の裏へどのような負担がかかっているのかを確認することも大切です。
当院では、痛みのある場所だけで判断するのではなく、股関節・骨盤・膝・足首などがどのように連動しているのかを確認し、膝裏への負担に関係している身体の特徴を整理したうえで施術を行っています。
まとめ|膝の裏が痛い原因は一つではありません
膝の裏が痛む場合には、
- 変形性膝関節症
- 太ももの裏やふくらはぎの筋肉・腱への負担
- ベーカー嚢腫
- 半月板の問題
- 股関節・骨盤・足首などの動き
- 歩き方や身体の使い方
など、さまざまな要因が関係していることがあります。
そのため、**「膝の裏が痛い=膝だけに問題がある」**とは限りません。
特に、
「歩くと膝の裏が痛い」
「膝を曲げ伸ばしすると痛い」
「レントゲンでは大きな異常はないと言われた」
「湿布や痛み止めを使っても痛みが続いている」
という場合には、膝の状態だけではなく、股関節・骨盤・足首の動きや、実際の歩き方まで確認することも大切です。
当院では、病院での検査結果やこれまで受けてきた治療内容も参考にしながら、実際に身体を動かしていただき、歩く時に膝の裏へどのような負担がかかっているのかを確認しています。
「原因が分からないまま膝裏の痛みが続いている」
「痛みのため歩く距離が短くなってきた」
「このまま歩けなくなるのではないかと不安」
という方は、一度現在のお身体の状態を確認してみませんか。
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柔道整復師による監修・執筆

株式会社カラダ・リバランス
バランス・ラボ整骨院
代表取締役・院長
厚生労働大臣認定
柔道整復師
新藤 公一
公益社団法人 東京都柔道整復師会 会員
公益社団法人 日本柔道整復師会 会員
専門分野
• 股関節痛
• 変形性膝関節症
• 膝関節痛
• 脊柱管狭窄症
• 慢性腰痛
整形外科で
• 「異常なしと言われた痛み」
• 「年齢のせいと言われた症状」
など、原因がはっきりしない慢性的な痛みに対する施術を得意としています。
経歴:
1989年
東京都中野区の整骨院に勤務
1998年
東京都杉並区内整骨院
分院長として勤務
2017年
東京都杉並区阿佐ヶ谷にて
バランス・ラボ整骨院 開設
バランス・ラボ整体院 開設
現在は杉並区阿佐ヶ谷を中心に
膝痛・股関節痛・腰痛などの慢性痛に悩む方の施術を行っています。
臨床経験
柔道整復師として
40年以上の臨床経験
これまでに
• 膝の痛み
• 股関節の痛み
• 腰痛
などの症状で悩む多くの方の施術を行ってきました。
当サイトでは
• 膝の痛み
• 股関節の痛み
• 脊柱管狭窄症
• 慢性腰痛
などの症状について
臨床経験をもとに
わかりやすく解説しています。
症状でお悩みの方が
ご自身の体について理解を深める参考になれば幸いです。
監修記事
柔道整復師 新藤公一が監修した主な記事







